学校教育における映像制作の活用と今後の展望について

教育現場で働く人たちにアンケートを取ったところ、映像の教育利用に対する期待や効果に対しては前向きな回答が得られています。

一方で、社員教育に映像を活用する企業が増えているのに対し、学校教育における映像制作はそれほど進んでいないという現状があるようです。

理由の一つが、コストです。社員教育においては、その企業の判断で映像を制作し、長く使い続けることも可能なため、経費を節約できるというメリットがありますが、学校教育では、教育内容の変化に合わせなければいけないので、一度制作した映像も、頻繁に修正する必要が生まれます。また、映像を流しながらも、教員が補足する必要があるため、人件費の節約という面でも難しいようです。

しかし、映像によって、生徒の集中力や理解力が高まるという効果は無視できません。映像を授業の導入として活用し、生徒の興味を高める、映像で問題を提起し、生徒にディスカッションを促すといった、教科書からは少し離れた授業のための映像制作が期待されます。